造作洗面台で暮らしを豊かに。”見せたくなる”水まわりの作り方/後編

前回は造作洗面台の選ぶ項目について、ご紹介しました。今回は残りの項目を選び、理想の洗面台を作るポイントをご紹介します。

造作洗面台のプランをするステップ

造作洗面台で主に選ぶものは、次の項目が挙げられます。
1.天板の素材
2.ボウルの種類
3.水栓の種類
4.ミラーの種類
5.周辺の壁面素材
6.収納関係
7.照明器具

今回は、3の水栓から、前回の続きをご紹介していきます!

水栓の種類 – 造作洗面台だからできるアクセサリー

水栓は、ボウルとの組み合わせで相性の良いものを選びます。

“相性”とは、主に高さが合うかどうか、洗面ボウルの大きさに対してスパウト(長さ)がちょうど良いかどうか、というのが使いやすさのポイントになります。
デザイン性にこだわると、輸入水栓など「湯」と「水」が別タイプのもの、シルバー以外のカラーもあり、個性を演出しやすいパーツでもあります。

気をつけるポイントとしては

・ボウルの縁に水栓を取り付けるもの

・ボウルの外に水栓を取り付けるもの

があるので、希望の洗面ボウルがどちらのタイプかを確かめて水栓をセレクトします。

洗面台の縁と、水の出る位置に差がありすぎると水が跳ねやすくなる原因になるので、極端な高さ違いのものは避けましょう。

水栓は、高さや角度によって、どの位置に水が落ちるかが洗面ボウルとの相性につながります。短く真下に落ちるもの、ボウルの真ん中付近に落ちるもので蛇口の根元側の水はねの防ぎやすさにつながります。

ボウルがキッチンのシンクと同等くらい大きめのもの、引き出し水栓が欲しい場合は「キッチン用」の水栓と組み合わせるのもおすすめです。

首を振ることができるなど、サイズが合えばキッチン用を取り入れるメリットもあります。

単体での実物を見る機会も少ないパーツは、コーディネーターさんや設計の方などプロの方にアドバイスを受けながら相談をすると安心です。

イメージがある場合は写真をピックアップしておくと、スムーズにセレクトできるので雑誌やインターネットで気になる雰囲気があればスクラップしておきましょう。

ミラーの種類 – さりげない存在感で洗面を演出

すっきりとした大きな鏡や、木枠のタイプ、収納のあるキャビネット型など、こちらもバリエーションが豊かです。システム洗面台と一番に差をつけられるのは、こちらのミラーの印象になるかもしれません。

ボウルや水栓と違い、雑貨品や家具類の分野になるので、自分で購入して施工店に取り入れてもらいやすいパーツでもあります。

IKEAなどでも大きさや色、収納が豊富なバリエーションを展開しています。
収納がたっぷりと入るもの、雰囲気を演出する丸型など、お好みのものをセレクトします。

周辺の壁面素材 – 洗面台コーディネートのスパイス

カウンター、ボウル、水栓、ミラーで洗面台本体のデザインが整います。

次に、洗面ボウル周辺や、床の仕上げを合わせて考えていきましょう。水はね防止をするためには、ボウルの後ろの壁面、カウンターから鏡の下端まではタイル仕上げで壁を保護する場合が多くあります。

洗面台の天板がタイル仕上げの場合は同じ種類で一体感を演出することもできますし、別の種類を選んでアクセントとして演出しても。

色やテーマを考えながら、ひとつひとつ選ぶのは悩みながらも楽しいひとときです。

収納関係 – 生活感を出さず、使いやすい空間を保つために

歯磨き道具、コップ、ヘアスタイリング用品、コンタクト液、コスメ、タオル….などこまごました役割のものが一堂に集まる洗面台。

生活感をいかに抑えすっきりさせるかを対策するために、家族のどんなものがここに集まるかをまず見直してみましょう。
そのうえで、ごちゃごちゃしないためには各物の居場所を定めてあげるのが素敵な洗面台のキーポイントです。

収納を確保するのはもちろんのことですが、意外と棚やカウンターが広いと「つい」置いてしまう、出しっぱなしにしてしまう、というパターン。

生活感を抑えるため、「見えない」ように扉や引き出しをつける場合もありますが、その場合は「毎回のしまう動作が面倒ではない」ということが重要になります。

使う頻度の高いもの、出したりしまったりの頻度が高いものはすぐ手の届く場所で簡単な動作で済むようにしておきましょう。

開け閉めをなかなか家族全員がしない…という場合は、オープン棚でかごやワゴンなど、サポートする雑貨を使いながら簡単に収納できるレイアウトにするのもおすすめです。造作洗面台ならではの自由度がここで発揮されるでしょう。

照明器具

照明は、「部屋全体を照らすもの」「顔まわりが明るくなるようにするもの」の2つが洗面台周りの役割になります。

洗面台とセットになるのは顔まわりのための、主に正面に取り付けるタイプのもの。照明器具もデザインがたくさんあるので、雰囲気にあったものを選びたいですよね。

正面のブラケットタイプ(壁付)タイプや、手洗いとも兼用のサブ洗面台の場合は、雰囲気を演出できるペンダントライトなどもおすすめです。
光源が目に入りやすいので、明るさは大切ですが眩しすぎないように、というのも意識しましょう。

光が加わると、さらに洗面台の存在感が引き立ちます。仕上げのポイントとしてイメージを膨らませてみてくださいね。

以上が造作洗面台のレイアウトのポイントです。

システム洗面台だと色やグレードを選ぶのみですが、たくさんの組み合わせやバリエーションからオリジナルの空間を作ることができる造作洗面台。家づくりの際はぜひチャレンジしてみてください。

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