空き巣に狙われない家づくり

先日、うちのすぐ近所のお宅で空き巣の被害がありました。

日中も基本的に専業主婦の奥さんがいるお宅なのですが、ちょっと買い物に出た短い時間に1階の掃き出し窓から侵入され、テレビとパソコンを持っていかれてしまったそうです。

物を持って行かれるのも本当にショックなのですが、家の中に知らない誰かが入って来たということが、本当に怖いと言っていました。

確かに、もし家に家族がいる時に誰かが侵入してくることを考えると、人的な被害を受ける可能性もありますので、恐ろしいですよね。

    

警視庁の統計データによると、侵入窃盗の被害の手口で最も多いのは「空き巣」なんだそうです。(平成22年度データ)

そして、侵入窃盗の場所別発生状況を見ると、なんと住宅が約62%を占めています。

住宅はとても狙われやすいということが分かりますね。

「居空き」といって、家の中に人が寝ていたり、食事をしているような時に侵入して金品を盗んでいくケースも多く、非常に危険です。

居空きで、泥棒や窃盗団と出会ってしまったり、気配を感じてしまった場合、強いショックを受けてトラウマになってしまうケースや、怖くてその後、その家に住めなくなってしまうこともあるようです。

ですので、とにかく「侵入されないようにする。」ということがすごく大事だと思います。

空き巣の侵入口は「窓」がとても多く、ガラスを破ったり、戸締りのしていない窓から侵入するようです。     

※グラフはすべて、警視庁生活安全総務課 平成22年度集計データによる。

※小数点以下四捨五入

先ほどのお宅は、空き巣の被害を受けてから、すぐにホームセキュリティに加入し、少し安心して住めるようになったと言っていました。

窓にセキュリティのステッカーが貼られ、外壁には緊急通報用のフラッシュライトが設置されており、窃盗団もあえてこの家に侵入しようとは思わないでしょう。

ただ、そのお宅は新築して3年ほどなのに、ホームセキュリティの配線が部屋の中に露出してしまったのがとても残念だそうです。

はじめから加入しておけば、家の配線計画と一緒にできたのでうまく隠せたのに、ということを言っておられました。

確かに、コントローラーの位置も、新築時であれば一番使いやすく邪魔にならない位置に計画できますし、また配管が壁に露出してしまうこともありません。

新築の場合、建物の電気配線工事と同じタイミングで、セキュリティ会社が配線を行うことがほとんどです。

コントローラーやフラッシュライト用など、電気を必要とする機器用に電源を確保するとともに、配管や配線を壁内に設置しておく必要があるのですが、新築時であれば、これもきちんと用意しておくことができます。

あとからホームセキュリティを導入する場合は、これらの配線が壁に露出してきたり、無線で行う場合でも送信機の配線が出てきてしまいます。

なので、ホームセキュリティの導入を考えていらっしゃる場合は、早い段階で検討し、設計の段階で配線計画に組み込んでもらうことをおすすめします。

そして導入の意思や、どこのセキュリティに加入したいか、ということを工務店やメーカー、設計士さんに伝えておけば、はじめからすっきり壁内に納まった状態で利用できるので安心です。

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