家づくりの後悔 間取り編

家づくりというのは土地の条件や周辺環境、家族構成、予算、好みの問題などで大きく変わってきますね。

皆さんじっくり、考えに考えてカスタマイズされた家を建てられるわけですが、実際に住み始めると

「あれ?こんなはずじゃ…。」とか、

「ここが不便!こうしておけば。」というようなことが少なからず出てきます。

そこで今回は、実際に家を建てた方に、

間取りや設備、その他いろいろ、生活してみて「こうすれば良かった!」と後悔している内容をアンケートし、教えていただきましたのでシェアしていきたいと思います。

まずは間取りの後悔で多かったのが、「吹き抜けについて」です。

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下の文章をご覧下さい。


buruさん (40代 女性・ 4人家族)からです。

「家の間取りに関して失敗したと思った事は、リビング中央の大きな吹き抜けです。

この吹き抜けを中心に二階の個室を設けました。

設計中は、開放感のある明るいリビングに憧れて、設計士に大きな吹き抜けをお願いしました。
実際、開放的で1日中明るいリビングとなりましたが、予想以上に冷暖房費がかかり、家計を圧迫しています。
冷暖房を使う時だけ、部屋を仕切れるようにすれば良かったと思います。
また、一階の音が二階の部屋に筒抜けなので、子供が受験期の時はテレビの音や生活音に気を使いました。 
防音に関しては、生活のリズムの違う二世帯で住む方などにも向かない間取りだと思います。
調理の時に出る匂いが、二階に広まってしまうのも悩みのひとつです。」

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次に、Rさん(40代女性  3人家族)から教えていただいた後悔ポイントです。

「家を作って後悔している部分としては、広い吹き抜けの玄関とリビングです。

明るいしパッと見た感じおしゃれなのが気に入りました。
でも何しろ広いうえに上の方まであいているので、クーラーの電気代が高くて、気を抜くと電気代で2万くらいすぐにかかってしまします。

夏冬関係なくかかるので、仕方なく普段は我慢しています。

おかげでせっかくのおしゃれな吹き抜けの空間を作ったのに、家族みんなで冬は服をもこもこに着込んでて、何だか台無しな気がします。

天窓をつけたのも今思うとやりすぎだったかもしれません。

外から掃除ができないのは判っていたんですが、中からも手が届かないので、目につく部分なだけにいっそカーテンで覆いたい気分です。」


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吹き抜けはとても開放的で明るく、おしゃれな感じがするので人気のある間取りのひとつです。

しかし、空調のことを考えると、非常に効率が悪いのも確かですね。

日本の気候を考えてみますと、地方にもよりますが、6月~10月頃までは冷房、11月~4月初め頃までは暖房が必要になります。

本当に快適で冷暖房の必要のない期間というと4月、5月と10月ごろだけで、1年のうちでも3ヶ月程度なんですね。

そう考えると、冷暖房の効率を考えておかないとやはり大変です。

吹き抜けでは、暖房して温まった空気は天井付近に上がって行き、冷たい空気は床面付近に下がってきます。

そのため、いくら暖房をしてもなんだかスースー寒い、というような状態になってしまいがちなのです。

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せっかくの広いリビングで、寒さにブルブルと震えるようなことがないよう、備えておきたいものですね。

どうしても、広い吹き抜けのリビングを設けたいということでしたら、暖房設備は床暖房にしておかれるのをおすすめします。

床が暖かいと全身が暖かいので、頭部などは少しひんやりしているくらいでも頭寒足温で快適に過ごせます。

匂いや音の問題もありますので、上階の廊下まで空気が逃げるような大きな吹き抜けではなく、

吹き抜けの面積を減らして一部分にしておくのもひとつの方法です。

一部分の天井が高いだけでも、開放感は味わえますし、吹き抜けを削ることで上階の床面積を多く取れるというメリットもあります。

また、天井に「シーリングファン」を付けておかれるのもおすすめ。

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シーリングファンは、夏と冬では羽の回転を逆にすることができ、

夏は下向きの風を床面に対して送ることで涼しく、

冬は上向きの回転にして温まった空気を壁沿いに下げて足元を暖かくすることができます。

シーリングファンが天井でくるくると回る姿はとても優雅で見た目にも楽しめます。

ただしシーリングファンは荷重がありますので、下地の問題、配線の問題、また天井の傾斜角度によっては羽根が当たってしまうため設置不可になることもあります。

設置を希望される場合は、早めに建築士さんやメーカーさんに伝えるようにしましょう。

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