前回は、充填断熱と外張り断熱について書きましたが、

今回は、断熱材にはどんな種類のものがあるのかを取り上げたいと思います。

【繊維系断熱材】

主に充填断熱に使われる断熱材。

ガラス、鉱物、木質などを細かい繊維状にした断熱材で、断熱性能はほぼ同じです。

 

・グラスウール

最も多く利用されている断熱材。

ロール状、マット状、ボード状など形状も様々。

保水した状態では、断熱性が低下するため注意が必要。

 

・ロックウール

難燃性、リサイクル性に優れ、ヨーロッパでは非常に多く使われている。

価格・性能共に、グラスウールとほぼ同等。

 

・セルローズファイバー

木質繊維のパルプで出来ている。

吸放湿性があるため、内部結露を抑制できる。

吸音性能が高い。

断熱性能は、グラスウールやロックウールとほぼ同等。

 

【自然素材系断熱材】

・羊毛断熱材

吸音性に優れている。

難燃性能がある。

ホルムアルデヒドなど、有害な化学物質を発散しない。

ウールの表面は撥水性があるため、保水しにくい。

 

・木質繊維ボード断熱材

ヨーロッパでは広く認知されたエコ断熱材。

グラスウールの約10倍の重量があり、熱容量が大きい。

断熱だけでなく、蓄熱の役割も果たす。

 

【発泡系断熱材】

ボード状に成形された断熱材で、主に躯体の内側や外側に張って使用する。

外断熱、外張り断熱に使用されるのは、多くがこのタイプ。

繊維系の断熱材より、断熱性能が高く、価格も高い。


・ビーズ法ポリスチレンフォーム

Expanded Pory-Styrenの頭文字を取って、「EPS」とも呼ばれる。いわゆる発泡スチロール。

柔らかく、衝撃吸収性能が高い。

金型の形状を変えることで、様々な形の製品を作ることができる。

 

・押し出し法ポリスチレンフォーム

耐候性、耐圧性に優れている。

水を吸収しない。

切断が容易で加工性に優れている。

コストパフォーマンスに優れている。

 

・硬質ウレタンフォーム

独立した気泡の中に、熱を伝えにくいガスを包み込んでいる。

自己接着性があり、対象物に強く接着した断熱層を作ることができる。

現場発泡も容易。吹き付け工法では、自己接着性を生かして複雑な形の構造物にもすき間のない断熱層を作ることができる。

 

・フェノールフォーム

発泡系断熱材の中で、断熱性能が最も高い。

耐火性に優れ、炎を当てても表面が炭化するだけで燃え広がることがない。

火災時の安全性は、樹脂系の中で最も高い。

経年変化が少ない。

コストと性能を理解して、しっかりした断熱計画をたてたいですね。


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