太陽光発電(ソーラーパネル)設置の注意点とポイント①

地震による東京電力福島第一原発の重大事故で、原子力発電の恐ろしさが認知されたこともあり、改めて、太陽光や風力などの再生可能エネルギーが注目を浴びています。

住宅の建築にあたって、または既存の家に、太陽光発電システムの設置を考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そのメリットは

・オール電化との組み合わせによる、大幅な光熱費削減効果がある。また、余った電力を電力会社に売ることができる。

・発電時に、地球に温室効果をもたらす二酸化炭素を排出しない。

・停電時、災害時の非常用電源となる。

・土地を占有せずに設置することが可能。(屋根はもちろん、壁面一面に太陽光パネルを設置したビル建築などもあります。)

などが挙げられます。

このように、環境にも家計にも優しい「太陽光発電」ですが、

高額な設備であるため、メーカーや機種選び、費用対効果もしっかりと考えておく必要があります。

まず、「災害時に電力を使うことができる」という点についてです。

災害や停電の時でも、太陽光発電システムの自立運転機能を利用すれば、合計1500Wくらいまでの家電製品を利用できます。

これで何ができるかというと、

・携帯電話を充電。(家族や知人と連絡を取るのに、非常に頼りになります。)

・テレビを見て、情報収集。

・電気ポットでお湯を沸かし、お子さんのミルクを作ったり、非常食を食べたりできます。

私たちは、電気を使えて当たり前の生活を送っているので実感しにくいのですが、

電気が使えないと生活上のあらゆることができなくなってしまいますね。

ですので災害時でも、太陽さえ照っていれば電気が使えるということは、本当に助かると思います。

ここで注意しなければならないことは、太陽光発電システムを設置すれば、必ず非常時に電気を使えるとは限らないということです。

災害時に電力を使えるのは、自立運転コンセントを備えている機種のみです。

およそ9割近くの太陽光発電システムは、この「自立運転コンセント」を備えているようですが、残りの1割には、その機能が付いていないのです。

ですので、検討中の機種が自立運転コンセントを備えているかどうかはきちんと確認しておいてください。

また、自立運転機能についての注意点や活用方法については、環境省からパンフレットが出ていますのでご覧ください。

 

環境省 『太陽光発電の正しい使い方 停電・災害時の自立運転コンセントの活用』

次に、光熱費削減効果についてですが、

・今まで買っていた電力を、自宅で発電した電力でまかなうことができるため、電気代が大幅に安くなる。

・オール電化にすれば、ガスの基本料金+使用量を浮かすことができる。

・使わなくて余った電力(余剰電力)を、電力会社に売ることができる。

ということで、家計に優しい点も大きな魅力ですよね^^

実際に、以前はこの「光熱費削減効果」を狙って太陽光発電の設置をされる方が多かったようです。

 

設置してからの損益分岐点(光熱費の差額や売電による利益が、初期投資額を上回る時)は、設置後15年ほどと考えられます。

太陽光発電システムの耐久性は30年くらいと言われますので、パワーコンディショナーのメンテナンス費用を差し引いても

損益分岐点以後はプラスの状態が続きそうですね。

また、設置にあたっては、国から補助金がもらえます。

他にも、自治体ごとに補助金を出していること多く、

国+県+市の補助金をすべて受け取ることもできます。

例えば、神奈川県藤沢市で、4kwの太陽光発電システムを搭載した場合、

国の補助金 192,000円

県の補助金  52,000円

市の補助金 120,000円

で、合計364,000円もの補助金を受け取ることができます。(平成23年度の場合)

補助金には限りがあり、年度の初めごろ(4月~5月頃)から受付を開始し、先着順の場合も多いようです。

太陽光発電は初期投資の大きいものなので、各自治体のHPなどで確認し、早めに申請することで、確実に補助金制度を利用できるようにしたいですね。

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