上棟式は、「棟上げ(むねあげ)」とか、「建前(たてまえ)」とも呼ばれます。
木造の場合、柱が立ち、棟木(むなぎ)を取りつける時に行います。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合は、上棟のタイミングというのが難しい為、最上階の構造体が出来上がった時点で行うこともあります。
棟木は、家を守る神様が宿る場所として考えられており、そこに幣串(へいぐし)を立てて、破魔矢(はまや)を飾り、建物の四方に米・塩・清酒を撒き、祓い清めます。
そして、工事の安全や竣工後の守護を祈願するものです。
昔は、この上棟式の時に、よく「餅投げ」が行われていました。
私が子どもの頃住んでいた地域では、上棟の際、ほとんどの家で餅投げが行われていました。
私もよく親や友達と行きましたが、お餅と共にお菓子や小銭などがいっぱい飛んで来て、楽しかったことを覚えています。
ですが、今では、餅投げはあまり行われなくなりましたね。
最近は、施主と職人さんが顔を合わせ、一緒に安全祈願をする良い機会になっていると思います。
上棟式の流れ (地方によっても異なります。)
棟木に魔よけの幣串を、鬼門の方向に向けて立てます。
棟札(むなふだ)は、表側に神様、裏側に建築主・設計者・施工者が書かれ、脇に置かれます。
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建物の骨組みに板を渡して祭壇を作り、供え物をします。そして、棟梁が祭壇に二拝二拍手一礼します。
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残りを参加者全員の茶碗についで、乾杯します。
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柱の四隅の根元に酒などをかけて祓い清めます。
建築主からのもてなし
上棟した日の夕方、建物の中で簡単な宴席を設けて、建築主が職人をもてなします。
車で来られる職人さんも多いので、最近は、本格的な宴会になることは少ないです。
食事は折詰めなどで用意して、持ち帰りやすいようにしておくと良いですね。
上棟式の際は、建築主から職人さんに対して、ご祝儀を渡す場合が多く、
その相場は、大工の棟梁に1万円、ほかの職人さんや現場監督には5000円程度と言われています。
上棟式で気をつけたいこと
上棟式の当日は、クレーン車などの大型車両が駐車したり、騒音で近隣に迷惑をかけることになります。
近所の方には、あいさつに伺い、「これから本格的に工事が始まり、ご迷惑をおかけします。」という旨をお伝えしておくと良いでしょう。
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