外装材に「木」を使う場合に、頭に入れておかなくてはならないこと

木材が醸し出す雰囲気は、とても素敵ですね。

内装材に使えば柔らかな肌あたりや、芳香などで私たちを癒してくれます。

吸放湿による湿度調整の役割もとても大きくあります。

 

この木の雰囲気が大好きな方も多く、外装にも使われる方も多いですね。
外壁や、部分的なポイントの装飾、ドア、窓枠など。

またバルコニーの目隠し部分に木を使われる方も多いです。

見た目の柔らかさ、自然な雰囲気は素晴らしいものがありますが、木を外装材として使うにあたっては、気をつけておかなければならないことが多くあります。

一番の欠点は劣化しやすいことです。

毎日の紫外線や風雨にさらされると、木は数年で色や風合いは変わり、雨が染み込んで黒ずんできます。

その状態で放置しておくと、表面がボロボロになっていきます。

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次に、メンテナンスに手間とお金がかかるということ

耐候性の強い樹種を選び、耐候性塗料を塗ったとしても、1~2年に一度は、塗料を塗り直したりするメンテナンスが必須となるでしょう。

ある住宅メーカーは、外壁や窓枠などに木を多用しており、木質の雰囲気がとても素敵なので人気が高いのですが、
そのメーカーは、オーナーを対象として塗装の仕方の勉強会を開いているそうです。

木の風合いや強度を維持していくためには塗り直しが必須なので、定期的なメンテナンスをすること前提で家が引き渡されるのですね。

施主の方が楽しんで自分でメンテナンスができる方は良いのですが、面倒くさがりでメンテナンスをする自信がない場合は、見た目が悪くなるとともに家が傷んでいってしまう可能性が高いです。

もちろん自分でできない場合は、業者に頼めば良いのですが、その場合は費用を考慮しておかなくてはなりません。

外部に使用している木材の面積が大きければ、足場を組む必要が出てきたりして出費は大きなものになります。

特に注意しなくてはならないのは、柱や梁などの構造材を、アクセントとして外部に露出させる場合です。

柱や梁が劣化するということは、家にとって致命的なダメージなので、このメンテナンスを欠かすことはできません。

このような家を立てた知人は、毎年メンテナンスを業者に頼んでいますが、高所作業車を使っての大掛かりな作業となるため費用は10万円程度かかると言っていました。


ということで、外部に木を使う時には、

・自分で、塗り直しなどをマメにできるか?
・または定期的に業者にメンテナンスを頼める経済的余裕があるか?

を頭に入れておかないと後悔することになるかもしれません。

塗装をしたりするのが苦もなくできる方でも、手の届かないような高いところに木を使ってしまうと結局は業者に頼まなくてはいけなくなりますので注意が必要です。

例えば、2階のベランダの目隠しなどを木で作った場合、内側は自分でできるのですが、外側を自分で塗装するのは危険で、大変なことですよね。

また今は出来ても、年齢を重ねて行くにつれ、自分で高いところのメンテナンスは難しくなる、ということも考えておきましょう。

 

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木の風合いを味わえる、アルミの外装材

木の雰囲気が大好きで、外装材にもぜひ使いたい、だけどマメさはないし、数年ごとに業者にメンテ代を払う自信もない、という場合は、
アルミ製のエクステリア製品を検討してみると良いかもしれません。

実は既製品でもこのようなものがあります。

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こちらの写真はYKK-APのエクステリア製品を玄関周りに使用したところです。

芯材はアルミで、その周りに特殊なシートがラミネートされています。

色もチークやチェリー、ウォルナットのような濃いブラウンから選べ、見た目は木の風合いに良く似ています。

この材料の良いところは、とても耐候性が高いため、10年以上紫外線や風雨にさらされても見た目がほとんど変わらないところです。

もちろん塗装の塗り直しなどは必要ありません。

本物の木より、見た目は硬くシャープな感じですね。

また、初期費用は木材そのものよりは高くなりますが、長期間メンテナンス不要で見た目の美しさも保ってくれるのであれば、その価値は高いかもしれませんね。

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