内装材 その2 ~漆喰、珪藻土、ペイント、タイルなど~

家の内装材料の続きです。

クロス以外にも、様々な内装材があります。

それぞれ、特徴がありますので、見て行きたいと思います。

【漆喰(しっくい)】

日本でも、歴史のある素材ですね。

漆喰は、石灰に海藻、わらすさなどを混ぜ、練ったもので、乾燥すると硬く強度が出ます。

真っ白な表面が美しく(※顔料を加えて、色のついたものもあります)、また調湿作用、有害物質の吸着効果などがあります。

また、強いアルカリ性でカビが生えにくい、モルタルなどと同じように防火性能が高いという点もメリットですね。

塗るのに熟練の技術が必要で、コストが高くつきます。また、乾燥させるのに時間がかかるので、工期も延びます。

急激に乾燥させるとヒビが入ります。

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【珪藻土(けいそうど)】

珪藻土は、植物性のプランクトンや珪藻の化石などが堆積してできた泥状の物質です。

非常に細かい無数の孔があり、これが室内の有害物質を吸着したり、湿度を調整するということで、健康的な素材として注目され、使用されています。

マットな質感と、優しい自然な色合いで人気があります。

気をつけなければいけない点として、安価な珪藻土の中には、合成樹脂で固めるタイプのものもあります。

合成樹脂を混ぜてしまうと、珪藻土の長点である無数の穴がふさがれてしまう為、調湿などの効果を得ることが出来ません。

また、漆喰と同じように塗り手間がかかるので、コストがかかるのと、工期が長くなります。

表面がザラついているため、表面が汚れた場合に、汚れが落としにくい点も留意しておきましょう。

【ペイント】

石膏ボードや、コンクリート・モルタル面に直接塗料を塗っていく方法です。

有害なVOCを発しない、水性塗料なども発売されています。色のバリエーションが非常に豊富で、発色もとてもきれいです。

ペイントで気をつけなくてはいけないのが、塗布面の不陸(ふりく)調整です。

塗料は塗膜が薄い為、下地の凸凹があると、それがそのまま表面に出てしまいます。

石膏ボードの継ぎ目などは処理してから塗ったほうがきれいです。専用の下地不織布などもあります。

コンクリートやモルタルの下地には、完全に乾いた状態で塗ることも大切です。

ペイントも、湿式(しっしき)工法であるため、クロスに比べて手間と工期がかかります。

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【タイル】

部屋のアクセントとして、タイルなどを貼るのも素敵です。

タイルは質感が良く、陰影があるために見た目の高級感が出ます。

調湿などの機能性を付加したタイルもあります。

↑ 写真は、ガラスのモザイクタイル。透明感があり、素敵です。

↑ こちらは、調湿機能のある室内用タイル。(LIXILの「エコカラット」、サンゲツの「スカットセラ」などがあります。)

空気中の水分を吸放湿してくれるので、寝室の壁などに貼っておくと、結露防止になります。

シックハウスの原因となるVOCや、ペット・タバコの臭いも吸着してくれます。

30センチ角くらいのユニットになっていますので、乾式工法で簡単に貼れるのも手軽で便利です。

クロスを貼った部屋に、調湿効果を狙って部分的に使っていただくのもおすすめです。

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