「換気」の重要性

スポンサーリンク

住宅の気密性が高くなるにつれて、建材などに含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質による「シックハウス」が問題となり、24時間換気の設置が義務付けられるようになりました。(建築基準法28条の2)

これによって、住宅の居室(リビング・ダイニング・寝室など、ふだん生活する部分)には、必ず換気扇の設置がされるようになっています。

以前は、基準法に換気の義務付けはなく、換気扇と言えば台所やトイレなど、任意で局所的に設けることがほとんどであったため、

新築の気密性の高い部屋の中で、新建材の化学物質によるめまいや頭痛、目がチカチカするなど様々な健康被害が引き起こされました。

「換気」は住宅においてとても大切な役割を果たします。

外部から新鮮な空気を室内の取り入れることにより、ホルムアルデヒドなどの化学物質の濃度を低くすることはもちろんですし、

普段、私たちが呼吸する上での二酸化炭素や水蒸気などを排出してくれる役割もあります。

冬、家族みんなで同じ部屋で眠った時など、窓が水滴でびっしょり濡れているということはありませんか?

人の呼気に含まれる水蒸気や、発散される汗で、空気中の水分が飽和状態になり、窓の冷たい空気で冷やされで結露してしまう現象です。

結露はカビの原因になりますし、建物を早く傷めてしまいますので、自動的に換気して水蒸気や二酸化炭素を排出してくれる24時間換気は大変重要な設備だと思います。

換気の仕方は、第1種から第3種までの、3種類あります。

【第1種換気方式】

まず、第1種換気という方法です。空気の取り入れ、排出ともに機械で行う方法で、一番計画的に換気ができます。

 

【第2種換気方式】

次に第2種換気ですが、これは入ってくる空気、つまり「給気」側を機械で行います。そして、排気側は、壁にあけた換気孔から、正圧になった分だけを自然に排気する方法です。

 

【第3種換気方式】

最後に、第3種換気は、以前からトイレや台所で設けていた換気扇の原理で、機械で排気を行います。

汚れた空気を機械で引っ張り、負圧になった分だけ、給気孔から自然給気します。

換気方式の中で、一番単純でコストが安く済むのは第3種換気方式です。

ただ、外からの空気をそのまま室内に取りこむことになるので、冬場などは外の冷気がそのまま入ってくることになります。

つまり、昔の「すきま風」の原理を人為的に作っていることになるのです。

換気扇を回している間はずっと、冷たい風がスースーと入ってくるわけですから、寒くて耐えられないという理由で換気扇のスイッチを切ってしまう場合もよくあるようです。

これでは、せっかくの換気扇の役割を果たしませんし、シックハウスの危険性もありますね。

住宅の換気方式でおすすめなのは、熱交換型の第1種換気方式です。

熱交換というのは、夏は室内の冷えた空気を利用して入ってくる外気を冷やし、冬であれば暖まった室内の空気を利用して、冷たい外気を暖めてから室内に入れるという仕組みです。

この仕組みを利用すれば、換気扇を回すことによって、夏の熱風が入ってくるとか、冬の冷たい空気がそのまま入ってくる、ということがありません。換気をすることによる冷暖房効率の低下が防げますし、室内が快適に保たれます。

デメリットとして、熱交換型の第1種換気は、第3種に比べてコストが高くつきます。

また居室だけでなく建物全体で計画的に換気をすることが多いため、ダクト(空気の通り道)を各部屋に張りめぐらすことになり、換気の仕方としては一番複雑です。またフィルターの定期的な掃除も必要です。

一度、メーカーや工務店の方に、採用される換気方式を確認していただき、ぜひ「ほんとうに使える換気扇」を設置してくださいね。

 写真:天井に取り付けられた、第一種換気の給気口

 


スポンサーリンク

関連記事

PAGE TOP