自然素材と新建材の違いとは。/後編

前回は自然素材と新建材について基本的な違いをご紹介しました。

⇒前回の記事

今回は、家づくりの際に使われる、具体的な素材の種類と特徴をご紹介します。


新建材

新建材は、木目や石目を再現した化粧シートや化粧合板が仕上げに使われたものです。

工場生産のため色合いや品質が整いやすく、インテリアの雰囲気に合わせて選びやすいカラーバリエーションが特徴です。

メーカーでは色合いを統一させている商品を展開しているものが多く、フローリング、カウンターや窓台、扉、巾木などの部材の色を統一させることができます。

ワックスが不要のものも増え、拭き掃除のしやすさや、塗装が必要ありません。メンテナンスがしやすいのが新建材の良さでもあります。傷や凹みによる耐性はないため、専用のキットなどで目立ちにくくするような修復をする必要があります。

カラーバリエーションがあるため全体に色を調和させやすく、無垢材のような狂いや乾燥収縮が少ないメリットがあります。

新建材にもグレードがあり、よりリアルな雰囲気や質感を求めるほど高価格になる傾向があります。

木目はほしいけれど、こまめなメンテナンスや歪みは避けたい方におすすめの素材です。

 


自然素材

自然素材は主に木材、石材、漆喰など自然由来の素材があります。

主に住宅インテリアで使われる、代表的なものを見てみましょう。

フローリング(UV塗装、ウレタン塗装)

無垢材に塗膜を張る塗装を施されたフローリングです。無垢材の木目を生かすことができ、新建材の質感を併せ持った素材です。コーティングがされているため、無垢材の弱さをカバーすることができます。

つやがあるものが多くオイル塗装のような無垢材特有の肌触りの質感は落ちますが、B級の素材を上手に加工されているものが多いため、無垢材をお手頃に採用したい方におすすめです。

 

フローリング(無塗装、自然塗料/オイル塗装仕上げ)

無垢材のフローリングは肌触りが良く、汗をかいてもベタつきがない素材です。

暑い夏でも裸足で歩くと心地よく、さらりとした質感を保ちます。無塗装品の場合は自然塗料やオイル塗装を施すと、木材に染み込む汚れや染みを防ぐことができます。

塗料の色によって好みの色合いに仕上げることが可能です。

樹種によって印象や価格が異なり、硬さも違います。また取り扱いの木材店により同じ樹種でも木目の印象がが異なる場合もあります。

無垢材のフローリングで一般的に多く採用される樹種は、

パイン<ボルドーパイン<オーク(ナラ)、メイプル、桜、アカシアなど<ウォルナット、チークの順で硬く、

パインなどの比較的柔らかい素材は歩き心地もソフトに、

硬い素材ほど傷や凹みがつきにくい傾向があります。

季節によって隙間ができたり、数年ごとに塗装をしなければいけないなど、メンテナンスが大変なイメージがありますが、それだけ手をかけながら、年々使い込んでいく味わいを楽しめるのも無垢材の魅力でもあります。

へこんだ際には水を含んだタオルやティッシュなどを置くと目立ちにくく修復ができたり、傷がついても同じ色の塗料を塗れば目立たなくなります。

羽目板

天井や壁面に使われる無垢材の素材を羽目板と言います。

通常はクロス仕上げや塗装、塗り壁仕上げなどがされる壁面や天井に木を取り入れると、より温もりのある落ち着いた印象のインテリアに仕上げることができます。

木というとナチュラルなイメージもありますが、ヴィンテージ風の仕上げがされているものや、赤みの色むらを楽しむレッドシダー素材など、モダンな印象に仕上がるものもあります。

 

模様替えやイメージチェンジをしたくなった際は、塗装して好きな色を楽しむなど、DIYにも最適な素材です。

木目を生かすブラウン系はもちろん、ホワイトやネイビーなど木目を塗りつぶすような雰囲気を楽しむこともでき、海外のインテリアのような雰囲気が出しやすいパーツです。

漆喰

主に壁面や天井に使われる左官材料(塗り壁材)です。石灰が主原料で、日本でもヨーロッパでも古来から内装や外壁に使用されてきました。

調湿作用があり、室内の湿度を調節してくれたり、においを浄化する効果があります。

こての仕上げ方で多様な表現ができ、光が当たった際の陰影や質感に味わいのある素材です。

自浄作用があるため、多少の汚れがついても徐々に消え、白さを保つ特徴があります。素材の特性上濃いめの色のものは少なく、淡い色合いのものがほとんどです。

ナチュラルな「手仕事」の温もりを感じることができる素材です。

 

カウンターやタイル、装飾などで使われる天然石素材。

高級感があり、意匠的にも見栄えがします。色や大きさ、形状で持つ印象ががらりと変わり、演出性や丈夫さを持つ素材です。

素材の特性上、重さがあり扱いにくい印象がありますが、質感を生かした薄い素材やタイルなどに加工がされているものも増えてきました。

洗剤などとの相性が良くないものがあるため、場所と用途を採用前に検討すると安心です。

少しの範囲でもアイキャッチとなり、インテリアのグレードをぐっと上げてくれる素材です。

 

どちらを選んだら良いか迷ったら

 

自然素材は心地よさや落ち着きを感じるものが多い素材です。

しかしその反面、自然由来のためひとつひとつ模様や色が異なり、同じものはありません。

デリケートな面や、メンテナンスが必要な素材ももちろんあります。生きている素材のため気候や季節、環境で隙間ができたり、建てつけに影響することも珍しくありません。

こうした面もありますが、多少の傷や染みも馴染み、劣化ではなく年々味わいの深い姿として愛おしさを感じることができるのは自然素材の強みでもあります。

新建材、自然素材ともパーフェクトなものはありません。

素材の特性を知り、自分にとって心地よい素材をセレクトし、家づくりやリフォームの際に役立ててみてください。

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